こんにちは、保育士うさぎ先生です。
皆さんの保育園では、どのように自然遊びを取り入れていますか。
私の勤めている園では、10年程前から積極的に、園全体で自然遊びを保育に取り入れ始めました。
都会の保育園で自然遊びってどんなことすればいいの?
園庭のない園でもできるの?
子どものころからあまり自然に触れてきた経験のない、何の知識もない、私がどのように自然遊びをしているか、おすすめの遊び、保育のねらい、を備忘録に残していきたいと思います。
5月のテーマ【風】
爽やかな5月の「風」、風にあたるととても気持ちがいいですよね。
他の自然遊びと比べても、用意するものが少ない、服や手が汚れることがない、怪我などの心配が少なく安全に遊べる点が、風遊びのいいところです。
乳児クラスの遊びにもおすすめです。
ですが、目に見えない風でどうやってあそぶの?と、思いますよね。
今回紹介する「風」遊びを実際にしたところ、『風が見えたー!』という声が子どもたちから、聞かれました。
難しく考えず、ねらいをしっかりたてることで、普段何気なくしている遊びが、自然遊びになります。
風車あそび
《ねらい》 風の働きに興味を持つ、外の空気や風を感じることで五感を養う
《用意するもの》折り紙 つまようじ 曲がるストロー セロハンテープ
①折り紙の中心に向かって、四隅から線を引き、中心部分は残してハサミで切り込みを入れる。
②四隅を中心に向かって丸め、セロハンテープで止める。
③中心につまようじをさして、向けないように後ろからセロハンテープで止める。
④曲がるストローの飲み口部分に、つまようじを差し込む。
ふ~と息を吹きかけると、くるくる回って泣いている子の機嫌もなおるでしょう!
ベビーカーにつけて戸外をお散歩する、窓辺に飾る、いろいろなところで風を感じましょう。
吹き流しあそび
《ねらい》 風を受けて、物がゆれたり、なびいたり、回ったりすることを知る
風を受けて全身で体感する
《用意するもの》紙テープ すずらんテープ ビニール袋 ストロー たこ糸 セロハンテープ
◎紙テープを適当な長さに切り、3本くらいまとめてストローにセロハンテープで止める
◎スズランテープを適当な長さに切り、細く裂く。ストローにセロハンテープで止める。
◎ビニール袋の持ち手をまとめて、たこ糸で結ぶ。
たこ糸の先を輪にして持ち手部分をつける。
風のよく吹くところ、窓辺などに飾ったり、手に持って走る。
夢中になって走ると、ぶつかってしまったり、転んだり怪我のないよう、広いところで行いましょう。
他にも、軽くて風になびくものを子どもたちと一緒に考えてみましょう。
目に見えない風を見ることができるでしょう。
風の強さ、向きなどに違いがあることや、目をつむって風の音を聞いてみましょう。
しゃぼん玉
《ねらい》 しゃぼん玉が風に乗るのを見て風の流れを感じる
《用意するもの》しゃぼん玉
乳児クラスは保育士がしゃぼん玉を吹くのを見るだけでも、楽しいです。
幼児クラスは自分でしゃぼん玉を吹くのも楽しいです。
ちょっとした声掛けをすることで、風の流れや、向きを意識出来ます。
自然遊びをするときに、大切なこと
大人が声を掛けすぎるのではなく、子どものつぶやきや、子ども自身の気付きを大切にしましょう。
環境を整えることで、自然と子どもたちが興味を持って遊びだす。
これができたら理想ですが、
テーマによって、好きなこと苦手なことがあったり、子どもたちの中には、あまり興味を示さない子もいるかもしれません。
そんなときは、無理に促すのではなく、お友達が楽しそうに遊ぶ姿を見せるようにしましょう。
後で(遊びの終わりや、帰りの会など)どんな遊びをして楽しかったか、発表したり、クラスで共有する時間を作るのもいいです。
まとめ
今回紹介した風遊び、風車、吹き流しは、普段から遊びの中に取り入れているという方も多いと思います。
そうです、皆さん普段から自然遊びをしているんです!
かしこまって何かしなくては!と考えたり、自然がないから出来ない!と難しく考えなくても大丈夫です。
風が吹いている日に、さっと用意して出来る簡単な遊びばかりなので、ぜひやってみてください。
子どもたちと一緒に楽しみましょう。
最後まで読んでくださってありがとうございました。