こんにちは、保育士うさぎ先生です。
『5月14日は母の日』今回のテーマは母の日についてです。
皆さんの保育園では、母の日についてなにか行事をしていますか?
私が10数年勤めている園では、毎年プレゼント製作やメッセージカードを送ったり、当たり前のようにしていました。
しかし、最近は様々な家庭の事情を考慮して、母の日行事をしない園もあると聞き、驚きました。
そこで今回は、保育園で母の日行事をするねらいや、配慮する点を備忘録にまとめていきたいと思います。
母の日ってどんな日?
毎年5月第2週日曜日は、母の日です。
日頃の母の苦労をねぎらい、母への感謝を表す日。100年ほど前のアメリカで、アンナ・ジャービスという女性が亡き母を追悼するために、教会で白いカーネーションを配ったのが始まりとされています。
母への愛・真実の愛・純粋な愛
母の日の由来について子どもにわかりやすく伝えられるといいですね。
『母の日は、いつもみんなのためにいろいろとしてくれるお母さんに、ありがとうと伝える日なんだよ。』
子どもと一緒にお母さんが、いつもどんなことをしてくれているか、思い浮かべてみましょう。
保育園で母の日行事をするねらい
・感謝の気持ちを伝える大切さを知る。
・母の日の由来を知り、いつもお世話してくれるお母さんへ感謝の気持ちを育む。
・いつも頑張っているお母さんをねぎらう。
お母さんがいつもどんなことをしてくれているか、思い浮かべながら、お母さんの存在を再確認し、感謝の気持ちを持てるよう促しましょう。
また、感謝の気持ちを伝えるだけでなく、お手伝いをしてみたり、ねぎらいの気持ちを持てるようにしましょう。
乳児クラスは、『お母さんのどんなところがすき?』と、声を掛けてみるのもいいですね。
各年齢にあったやり方で、感謝の気持ちを持てるよう活動しましょう。
母の日行事をしない園が増えている?
最近は、多様化した家庭環境に配慮し、母の日行事をしない園が増えてきているようですね。
行事として取り上げることで、様々な問題が出てくることもありますよね。
実際に数年前に担任を持っていたクラスでは、31人中10家庭が、母子家庭または父子家庭でした。
また、大人が無理に感謝をさせている、大人のエゴ、という考えもあるようですが、
個人的には、無理に感謝させるのではなく、日ごろを振り返り、母親がどういった存在なのか気づくきっかけになれば、一番いいのかなと思います。
母の日行事をする場合の配慮
母の日行事をする場合には、やはり配慮が必要です。
☆母がいない家庭には、事前に母の日製作をする旨を伝え、家族に感謝するという意図で行うことや、感謝の対象を誰にするのか、子どもに委ねていいのか、を確認しました。
父子家庭のお子さんの中には、日頃から母親ともよく会い良好な関係の方もいるかもしれません。そのような場合には、母へのプレゼント製作を希望される場合もありました。
☆全体で製作をするのではなく、個別または、数名のグループずつ製作を行う。
一番の配慮は、保護者へではなく、ひとり親家庭の子ども本人に対してです。
母の日が、寂しい思い出になってしまわないよう配慮しましょう。
☆子どもたちが多様化した家庭環境を受け入れられる雰囲気づくりを行う。
両親そろっている子どもからしたら、お母さんがいないのは、どうして?と純粋に疑問に思い、それを口にする子も中にはいます。
そこで、「そんなこと言ったらいけないよ」といったり、隠したり、腫れ物に触るような雰囲気を作るのではなく、『いろんなお家があるんだよ。お父さんがいなかったり、お母さんがいないお家もあるし、弟がいたり、おばあちゃんがいたり、いなかったり、するお家もあるし、それと同じで、いろんな家族のかたちがあるんだよ。』とさらっと伝えましょう。
うやむやにしたり、流してしまうと、余計に気になり、何度も聞いてくる子もいます。
オススメ絵本
☆ママだいすき
0歳から読める本です。乳児クラスにオススメ。
幸せそうなママと子どもたちのふれあいのお話です。
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☆おこりんぼママ
幼児クラス向けの絵本です。
親と子の絆がえがかれているお話しです。母としてもジーンとくるものがあります。
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まとめ
保育園で行うことに、賛否ある母の日行事ですが、個人的には、母の日はやっぱりあったほうがいいかなと思います。
ひとり親家庭のお子さんが、悲しい思いをしないよう配慮することはもちろん大切です。
母の日にこだわらず、家族の日として行うのもいいかもしれません。
これからますます多様化していくであろう家庭環境を、タブー化せず誰もが受け入れられる雰囲気づくりを行っていくことが大切だと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました。